引張試験
(試験概要)
引張圧縮試験機(オートグラフ):島津製作所AGS-J
ダンベル試験片:JIS K 7139 測定速度:50mm/min
試験材はH-CIBs(OIL:46%含有)、M-CIBs(50%)、S-CIBs(60%)であり、POM,LMWPE(低分子量ポリエチレン)、UHMWPE(※通常のコンプレッション成形されている材料を規格サイズにカット)、固形グリースの4素材と比較を行いました。
グラフから判断できる通り、他の樹脂と比較すると柔らかいですが、破断せず3倍以上の伸びを示しました。よって柔らかいにも関わらず引張には非常に強い製品と判断ができます。また同じような潤滑剤である固形グリースと比較すると強さがあるため、様々な場所に使用ができると判断いたします。
熱重量示差分析
熱重量示差分析装置(TG-DTA)にて含油量の確認を行いました。DTAの結果、100℃付近で各素材とも温度変化が起こっております。
UHMWPEに関してはTGで400度付近の重量変化があり、M-CIBsは100℃付近から徐々に重量変化をはじめ、400度付近で大きく変化しています。またベースオイルのTGに関しては100度付近からの重量変化があることから、表の矢印の範囲がベースオイルの重量変化と考えられ、M-CIBsに関しては含油量は50%であると判断できます。
(測定条件)
使用装置:Rigaku Thermo plus EVO2 TG-DTA8122
設定温度:500℃ 昇温速度:20℃/min
雰囲気:N2ガス 資料容器:AL製 φ5x5mmH
試料量:19.652mg